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夜勤専従のお仕事特集

看護師といえば、月に数回の夜勤とセットで考えられるほど夜勤の比重が大きな職業と思われてきました。しかし、実際の看護師に認められている夜勤の時間は、月に最大72時間(「夜勤をする全看護師の夜勤時間の合計」から「夜勤をする全看護師の人数(夜勤が月8時間未満の者は含まない)」を割った時間)までです。これは、看護師の職場環境改善を推進してきた結果ではありますが、現場の医療施設では夜間の人手不足に悩まされているのが現状です。そこで登場したのが「夜勤専従」という働き方です。自身の体力と職場の体制次第ですが、夜勤専従ですと月最大72時間ルールに縛られることなく働くことができます。

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夜勤専従の看護師求人の特徴

point1 働き方について

夜勤専従を選択することにより、日中の時間帯を自由に使えるようになります。もちろん、勤務の翌日は十分な休養を取る必要がありますが、夜勤は通常、連続勤務になりません。つまり週に3~4日働いて、残りは休みになる計算です。これは、一般的な仕事や日勤の看護師と比べても、休日が非常に多い職種であるといえます。その時間を(しかも昼間の時間帯を)有効活用しない手はありません。資格試験の勉強や趣味の時間にあてる、家族や友人と過ごす機会を増やすなど時間を上手に使って充実した生活を送りたいところです。体力に自信がある人は、夜勤に響かないような昼の仕事を入れて収入アップを図るのもいいでしょう。

 

point2 仕事について

夜勤の看護師は勤務時間が長く、若くて健康な人であっても体力的にたいへんな仕事です。仕事の内容も患者の体位変換やトイレの介助、点滴の管理、採血、検温などが中心となる「病棟勤務」と、当直の医師といっしょに救急患者とその家族に対応する「救急外来」では大きく異なります。前者は一般的な病棟での勤務経験があれば問題ありませんが、後者は看護師が一人しかいないという施設も多く、より多くの知識と高度な技術が求められます。そして、どちらの勤務体系であっても、看護師の体調管理は医療ミス防止のために非常に重要です。

 

体調管理と健康維持の方法は人によって異なりますが、しっかりとした食事と睡眠は必須といえるでしょう。もちろん、ほかの看護師と調整し、無理のない勤務スケジュールを組むことも大切です。夜勤に限りませんが、まずは自分が健康であることが看護師の必須条件なのです。

 

point3 給料相場について

夜勤専従の看護師は、1回あたりの勤務時間が日勤の看護師と比べると長いこともあり、相応の高収入が得られます。現在の相場は、日給30,000円から35,000円(夜勤の場合、時給で募集する施設はほとんどありません)。このレベルの収入が得られる職業は、ほかを見渡してもなかなかありません。少ない稼働日数で効率良く収入を得たい看護師には、最適の働き方といえるでしょう。

 

point4 就業先施設について

【病院】

病院(病棟)での夜勤は、病室の巡回や配薬、点滴の準備などがおもな業務です。もちろん、患者の状態によっては、緊急対応が求められることもあります。日勤の時間帯に比べると院内にいる医師と看護師が少ないため、一定水準以上のスキル(経験)を求められるケースもあります。また、救急外来での夜勤の場合は、相応のスキルが必要であることは言うまでもありません。

 

【有料老人ホーム】

有料老人ホームの中でも、24時間看護師を常駐させている施設が積極的に夜勤看護師の求人を行っています。有料老人ホームは、病院よりもスタッフが少なく緊急時の対応が難しいというイメージもありますが、提携する医療機関のサポート体制が整っていますのでご安心ください。

夜勤専従の看護師求人の特徴画像1
夜勤専従の看護師求人の特徴画像2

1日のスケジュール例

病院の場合

18:45

情報収集 PCなどを使い、担当する患者の情報を集めます。夜勤の予定もここで確認します。

 

19:00

申送り ナースステーションに集合し、夜勤の予定を確認し合います。日中の患者の様子や状態の変化なども、全員がしっかり共有します。

 

19:30

検温・点滴 入院している患者のベッドを整えつつ、検温や点滴を行います。

 

21:00

体位変換・おむつ交換 褥瘡(じょくそう)を防ぐために、寝返りを打てない患者の体位を変えます。おむつ着用者のおむつも交換します。

 

22:00

休憩 看護師が一人ずつ、交代で休みを取ります。

 

24:00

カンファレンス 朝までの時間帯に必要な、点滴などを準備します。眠りの浅い患者への対応も行います。

 

3:00

体位変換・おむつ交換 体位変換とおむつ交換は、基本的に2時間ごとに1回行います。

 

7:30

休憩 夜間の休憩を、同僚と交代で取ります。

 

8:30

申送り 夜勤の内容を電子カルテに入力します。夜間の患者の様子を、日勤の看護師に伝えます。

 

9:30

勤務終了 午後の患者の状態をリーダーに報告します。

 

 

有料老人ホームの場合

17:00

申送り 日勤の担当者から申送りを受けます。

 

17:30

薬の準備 夕食後に入居者が服用する薬を準備します。

 

18:00

誘導/入居者への挨拶 入居者を自室や食堂などへ誘導しつつ、挨拶を済ませます。

 

19:00

食事介助/服薬介助 食事の介助や、薬の服用の介助を行います。

 

20:00

バイタル測定 体温や血圧などの測定を行い、必要に応じてケアや医療措置を行います。

 

21:30

就寝前の服薬介助/経管栄養 入居者の就寝前の服薬を介助します。また、流動食の入居者の介助を行います。

 

22:00

休憩 最初の休憩を、同僚と相談しながら取るようにします。

 

24:00

夜勤業務 館内を見回り、体位変換、おむつ交換、トイレ介助、点滴の管理を行います。

 

3:00

休憩 夜間の休憩を、同僚と交代で取ります。

 

7:30

バイタル測定 起床した入居者の体温や血圧を測定し、必要なケアを行います。

 

8:00

誘導/食事介助 食堂などへの誘導、朝食の介助を行います。

 

8:45

申送り 日勤の担当者に申送りをします。

 

9:00

勤務終了

夜勤専従看護師のメリット・デメリット

メリット

夜勤の最大のメリットは、「とにかく給与が高い」ことです。日給はほとんどの施設で30,000円以上、条件がいい施設では35,000円を超えることも珍しくありません。つまり、仮に月に10日勤務するだけで、月収30万円以上に到達できるのです。出勤する日が少ない分、まとまった休みも取りやすく、一般的な仕事の人では難しい時期に、お得に旅行をすることもできます。未就学のお子様と過ごす時間、ご両親や友人と会う時間をたっぷり取れるなど、プライベートの充実はほかの看護職では得られない魅力といえるでしょう。

 

また、夜勤専従の場合、昼間の勤務は一切ありません。普通の人とは昼夜が逆転するだけで、実際はリズムのいい生活が送れる点も見逃せないポイントです。

 

デメリット

その一方で注意したいのは、当直制をとっている施設の中には、1回の勤務が16時間というケースもあることです。この場合、前日の夕方(夜)から翌日の昼まで働き、翌々日の夕方から次の勤務…という形になります。拘束時間が長く緊張感が強いられる職場でもありますので、気力・体力の回復を工夫しないと、せっかくの休日を無為に過ごすことにもなりかねません。

 

また、勤務日を月1回や週1回と少なく設定できる求人が多く見られますが、これらの求人は非常勤として雇用される場合がほとんどです。より安定し、保障も充実する常勤・社員としての待遇を求める人には向いていないこともありますので、条件はしっかりチェックしましょう。

 

勤務先を決める際の注意点

収入面では申し分のない夜勤専従の看護師職ですが、常勤と非常勤では実際の働き方を含め、さまざまな点が異なりますので注意が必要です。また、給与形態も「基本給+(夜勤手当×回数)+諸手当」「基本給+(夜勤給与×回数)」「夜勤給与×回数」の3種があり、それによって月収も変化します。また、シフトが2交代制/3交代制のどちらを敷いているかによって、勤務時間と収入も大きく変わります。収入アップを求めて夜勤専従を選んでも、実際に支払われる給与が伴わないという場合もありますので、事前にしっかり確認しておきましょう。

 

なお、日勤を研修的に数回行い、「業務に慣れてから夜勤専従に」という考え方をする病院もあります。このあたりの諸条件も、働くまえにチェックしておきたいところです。

 

また、老人ホームなどの介護施設では、医師がいないことに不安を感じられる方も多いでしょう。このような場合、提携の医療機関に相談できることもあります。心配なときは遠慮することなく質問するようにしましょう

実際に働く人の声

夜勤専従という働き方を選択した看護師の方に、日勤とは異なる仕事内容についてお話をお伺いしました。

 

―夜勤専従のどこに魅力を感じていますか?

Aさん 効率的に収入を得られる点は非常に満足しています。

 

―給与面は日勤より恵まれていますよね。実際に働いてみて、日勤とどこが一番違いましたか?

Aさん 体力的に少したいへんなときもありますが、シフトは無理のない範囲で調整できていますので、今のところ問題ありません。

 

―長時間の勤務はやはりたいへんです。とはいえ、周りの看護師の方も条件は同じですから、やはりシフトの調整、お休みのやりくりは大切ですね。ところで、病院以外の夜勤はどんな様子でしょう?

Bさん 有料老人ホームで夜勤をしています。当初は医師がいないことに不安を感じていましたが、医療機関のサポート体制がしっかりしているため、現在は安心して働いています。

 

―有料老人ホームや介護施設の場合、医師が常勤していないケースも見られます。近隣の信頼できる医療機関との連携は、看護師だけで夜勤を行っているときに、最重要の課題といえそうです。

 

お二人とも日勤ではなく夜勤専従を選ばれた看護師ですが、現在の環境にはとても満足されているようです。夜勤だけというチョイスは、働くまで少し抵抗があるかもしれません。しかし、実際に働いている方の話を伺うと、時間と収入のバランスが取れた仕事であることがよくわかります。

応募から勤務開始までの流れ

医療・介護の分野に特化した専任のコンサルタントが、初めにお話を伺うところから実際の就職までしっかりサポートします。そのためにも、まずは「登録会」にご参加ください。そこで、ご希望を詳しくお伺いした上で、お仕事をご紹介いたします。給与や待遇、保障などの条件面だけではなく、求人元の人員体制から人間関係まで、お知りになりたい情報を余さずお伝えいたします。

 

STEP 1 無料エントリー

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STEP 2 登録会に参加

専任コンサルタントが、ご希望の条件や働き方などをお伺いいたします。所要時間は約1時間です。今すぐの就職や転職をお考えではない方も、一度ご登録いただければ、いつでもお仕事のご紹介やご相談ができます。

 

STEP 3 お仕事のご紹介

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STEP 4 面接・職場見学・条件の交渉

ご興味を持たれた職場へのアプローチをサポートします。仕事内容や働き方の確認はもちろん、ご不安なことや気になったことなども事前にご確認いただけます。

 

STEP 5 就業開始

選ばれた職場で安心してお仕事を続けていただけるよう、担当者がサポートいたします。実際に働いてみてわかった仕事上の不安やお悩みなどもお気軽にご相談ください。

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