2018年11月25日（日）に、全国訪問ボランティアナースの会 キャンナス代表　菅原 由美さんをお迎えし、セミナーを開催いたしました。キャンナスの活動はもとより、各学会や藤沢市での活動、各地でのご講演と多忙なスケジュールの中、ご縁あって本会の活動主旨にご理解をいただき、このたびのご登壇が叶いました。

御着物姿でご登壇いただいた菅原先生からは、先生ご自身が看護師を目指されたきっかけや、キャンナスを立ち上げるに至った背景を紹介いただくところから始まりました。菅原先生のバイタリティの源を感じるエピソードです。

その後、求められるナース像を念頭に、参加者それぞれが自身のやりがいや今の状態を振り返る投げかけをいただき、今回のテーマでもある、在宅現場において必要とされる「自助・互助・共助・公助」の考え方や多職種協働の役割機能について学びました。

また、ナースは患者から何を期待されているのか、求められているのか、予測し、自ら考えて行動することの重要性を強く教示いただきました。「無理！」ではなく「どうしたらできるか？」を考えるというメッセージはとても印象的でした。

中盤は全国各拠点のキャンナスの活動を、たくさんの写真を通じてご紹介いただきました。キャンナスといえば、災害支援のイメージが強いかもしれませんが、ナース自らが地域に根ざして、得意なこと、やりたいことを提供していくという根幹から、その活動内容、活動対象は多岐に渡っていることを初めて知った参加者もいたようです。災害時支援についても「継続してかかわっていく重要性」をあらたに学びました。

最後に、これからあるべき在宅支援（訪問看護）の姿について、先生のお考えや活動についてご指導をいただき、終了となりました。今まさに悩みながら仕事を続けている参加者にも、これから進むべき道を模索している参加者にも、多くのヒントとエールをいただく内容だったと思います。

先生にはその後のスタッフ交流会にもお時間をいただき、ビンゴ大会も一緒にご参加いただきました。参加者からは自身の相談をかわるがわる持ちかける姿がみられ、参加者同士の輪も広がり、名残惜しいひとときとなりました。

当日は、多くの皆さまにご参加いただき、誠にありがとうございました。十分な時間が設けられず、申し訳ございませんでした。
アンケートでいただいた声を一部ご紹介いたします。

◎病院にいるだけでは絶対聞けないお話を聞くことができました。自分が正しいと思ったことを行動に移すことが大切だと思い、行動するきっかけになる一日でした。

◎キャンナスの活動を知らなかったので、こういった活動をされているナースがいることを知ることができ、とてもよかった。

◎自分の考える範囲で無理と決めつけず、どうしたらできるのかを考える。「あきらめない」は、本当に大切だと思います。

◎菅原先生のスケールの広い考え方やバイタリティに触れ、感化されました。

◎先生の看護師としてのプライドにパワーを感じました。私も看護師として地域でどう活動して還元できるのか、とても考える時間になりました。

「ナースをつなぐ会」では、これからも看護職の皆さまにとって有益な情報や場を提供出来るよう努めて参ります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。