ナースをつなぐ会主催
「高齢者の生活を支える看護とは」実践セミナー
2019年1月26日(土)に、イーエヌ大塚製薬株式会社の大金様とベネッセホームのホーム長であり、看護師の時谷さんをお迎えし、実践セミナーを開催いたしました。
前半は、「生活の場におけるフレイルとは」と題し、イーエヌ大塚製薬株式会社の大金様より、在宅看護領域のトレンドや、高齢者の嚥下機能低下への対応の最前線について、分かりやすい解説をいただきました。昨今、在宅看護への流れが加速化していますが、口から食事をすることで、生活意欲が増したり、生活の質(QOL)の向上も期待できること、特にフレイルの状態把握や予防についてどのように対応していくべきか、現状を学び、今後を考えるよい機会になりました。
また、見てびっくり、食べて二度びっくりの摂食回復支援食「あいーと」の試食会では、一見普通に見える煮物やうどん、うな重などが、舌で押しつぶせるほどやわらかくて食べやすく、きちんと食事になっていて美味しい!と大好評。特別な日のごちそうもあり、ご準備いただいた数多くのメニューの食事を味わっていただきながら、高齢になっても楽しく食事を続けることのできる、最先端の食形態を体験できる場となりました。
後半は、「先輩ナース体験談」と題し、現役の介護付き有料老人ホーム グランダ町田のホーム長であり、看護師でもいらっしゃる時谷さんより、介護施設でのナースの働きがいや仕事内容についてお話をいただきました。
病院やクリニックでの仕事内容はイメージできても、介護施設での仕事内容はわかるようでわからない。どんな役割を求められ、ナースとして何が提供できるのか。
時谷さんからは病院との違いについて、とくに「生活」に視点を変えたかかわり方ややりがい、業務効率など、いくつもの例をあげながら具体的なお話を伺いました。
その後の懇親会ではグループに分かれて、皆様ざっくばらんにご質問やお話をされ、ナースの職場=病院やクリニックだけではない、介護施設での役割ややりがいを皆様にお伝えしながら、にぎやかに終了しました。
ご参加くださった皆様が、高齢者の生活の場におけるナースの役割や意味について、何か一つでも考える機会になったのでしたら嬉しいなと思います。
試食会や懇親会を通じて、ナースをつなぐ会担当社員も数多くの会員の方と交流させていただく機会を得ることができました。
看護師というお仕事に真摯に取り組み、学び続けていらっしゃる、多くのナースの皆様のお話を伺え、学びの機会をいただくことができました。是非今後に活かして参りたいと思います。
当日は多くの皆さまにご参加いただき、誠にありがとうございました。
アンケートでいただいたお声を一部ご紹介いたします。
◎介護の中で食事は一番大切であるとともに、ストレスも大きいということを知りました。食は元気の源、生きる力なのですね。「あいーと」を通じて食の重要性を知ってもらうと良いなと思います。
◎ホームで働く先輩看護師の話で、「人生体験したもの勝ち」というとてもいい言葉があり、心に残りました。自分の人生も他人の人生もよりよくしていきたいと思います。現在は自分より先輩の看護師の方のお話を聞く機会がないので、先生(先輩ナース)のお話が聞けてとても嬉しかったです。
◎ホームのやりがいや、病院との違いなどお話が具体的で分かりやすく、とても参考になりました。病院の常識が通じない、あくまで生活の場であることにひどく新鮮味を感じました。ありがとうございました。
「ナースをつなぐ会」では、これからも看護職の皆さまにとって有益な情報や場を提供出来るよう努めて参ります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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