看護師の働き先は、病院やクリニックといった医療機関だけではなく、介護現場や在宅領域、一般企業など、多様な活躍の場が広がっています。職場によって看護の対象者や働き方も様々です。このページでは、看護師の職場を「医療分野」「介護分野」「その他」のカテゴリーに分け、それぞれの職場の特徴や業務内容、やりがいなど、職場選びに役立つ情報をお届けします。
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日本看護協会の「2020年 病院看護実態調査」によると、病院の正職員の離職率は2011年度以降10.7~10.9%程度を推移しています。
しかし、2018年度から2019年度にかけては、10.7%から11.5%に上昇傾向が見られました。さらに離職率が20%以上の病院が2割を超える(前年度は1割程度)など、転職する看護師が増加していることがわかります。
これは、新型コロナウイルス流行開始以降に、病院内での感染への不安・業務量の増加から病院を退職する看護師が増えた事が原因だと考えられます。
また、日本労働調査組合が実施した「看護師の退職動機に関するアンケート」によると、新型コロナウイルス患者の受け入れ病院では、感染の危険を理由に退職を考える看護師は約36%いるそうです。
こうして退職者が出た病院は看護師不足であるのが現状。感染状況が落ち着いたとしても、労働環境・雇用形態の改善が見込めない限り、病院での看護師不足は解消しないと考えられます。
看護師の働き先は、一見病院やクリニックといった医療機関が多いと思われます。しかし、昨今の生活習慣予防の意識の高まり、少子高齢社会などを背景に、訪問看護やデイサービスといった在宅領域、老人ホームといった介護分野、保育園や企業内健康管理室、治験コーディネーターなど幅広い分野で看護職が求められています。職場によっては福利厚生や休みの取り方など違いがありますが、どんな職場であっても「患者様やその家族の助けとなる」看護師の役割は変わりません。自分自身の将来のキャリアやワークライフバランスを考慮し転職する看護師も増えつつあります。
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看護師の勤務先として筆頭にあげられるのは病院やクリニックですが、それ以外にも介護分野や在宅領域、教育現場など多岐に渡ります。
看護師が活躍する職場ごとの業務内容や働くメリット、向いている人をご紹介します。
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続いては、転職に成功した方の口コミを紹介します。
新しい職場はさまざまですが、自分に合った職場を見つけることがスキルアップや働きやすさにつながります。
POINT
転職をしても、必ず今より状況が良くなるとは限りません。
より良い職場に出会うために、転職する際に考えたいことや注意点をまとめました。
コンサルタントからのコメント
コンサルタントに相談しながら転職活動を進めたい方は人材紹介サイト、勤務先の採用担当者と直接連絡をとり合いながら自分のペースで職場を探したい方は求人広告サイトがおすすめです。人材紹介サイトは、求職者としては就職先の情報収集する時間が省け、求人元としては身元の保証された看護師を雇用できる点がメリットです。求人広告サイトは、多くの求人情報が掲載されており、その中から自分のペースで希望職種を探すことができます。
施設によってはどちらかにしか求人を出していないこともあるため、うまく使い分けながら求人を探しましょう。
コンサルタントからのコメント
転職先を検討するときは、まず以前の職場を辞めた理由が何だったのかよく考えてみましょう。
夜勤が辛かった方は日勤のみの職場、アットホームな雰囲気で働きたいなら小規模のクリニックなど、過去の経験を判断材料にして、自分にとって大切にしたい点、譲れない点をリストアップします。
看護職の需要は幅広いため、病院だけに選択肢を狭めすぎないことも大切です。人材紹介サイトや求人広告サイトを使い、条件に合った勤務先が無いか情報収集してください。
コンサルタントからのコメント
職場の雰囲気を知らずに転職してしまうと、あとから人間関係や職場環境に悩まされてしまうことも。事前に職場見学などで病院の雰囲気を知り、働くイメージができていると安心です。
また、休日や残業時間などの労働条件についても、実際のところはどうなのか、転職サイトやコンサルタントに確認してもらうなどで事前に把握しておきましょう。
日本の少子高齢化は予想以上のスピードで進んでいます。それに伴い、療養の場は病院から在宅医療へと推進されています。同時に、老人ホーム・デイサービスなどの介護施設も増加しており、病棟だけはない様々な現場で看護職が求められています。
また、2015年に「特定行為に係る看護師の研修制度」がスタートし、2025年に向けて10万人の養成が目標とされています。さらに、一定レベルの診断や治療を行うことができる新たな看護の国家資格「ナース・プラクティショナー(仮称)」制度の構築も進んでおり、看護職の専門性はますます高まると予想されています。一方、社員のメンタルケアを重要視する企業でも、看護職の役割は多岐に渡って重要になるでしょう。
このように、医療・介護・企業など看護師が求められる場は数多くあります。ただし、看護資格取得者が増加しても、看護師が不足している現状は今後も続いていくと考えられます。
「ありがとう」「あなたが担当で良かった」
患者様やご入居者の日々の生活に直接貢献することができ、感謝の言葉をいただけることは看護職ならではのやりがいです。また、看護職の存在は患者様やご入居者はもちろん、そのご家族の精神的負担の緩和にも役立っています。
日々の看護をおこなう中で、コミュニケーションも密になり、深い関係性が築けるのもこのお仕事の魅力。患者様の小さな変化にいち早く気付き、医師と連携し大事に至らないよう先回りした対応ができるのは、身の回りのお世話を担当している看護師だからこそできることです。
自分の関わりによって、患者様やご入居者の病状が回復し、安定した生活に向かわれるのを間近で見られるのは、看護職の大きなやりがいです。
看護師の仕事内容やメリット、やりがいについてお伝えしました。
高齢社会の影響による介護の現場、在宅医療、企業のメンタルヘルスなど、時代とともに看護職が活躍できる場は増えています。
医療の現場だけが看護師の働く場ではありません。病気療養・健康増進・予防医学、どの現場での役割が自分に合っているのか、幅広い視野で求人を探して、自分にぴったりの職場を見つけてくださいね。